【DNA】中国で人工生命体デザイナーベビーが誕生した話【ゲノム編集】
更新日時:2019年8月21日
凄くないですか?たった一つの親分がいるって。
たぶん、単細胞生物の核を持たない非常に単純な構造の生物なのでしょうね。でもそれが生まれたことこそが奇跡ですよ!
同じ環境を作りだせれば人工的に生物の起源の生命体を作り出せると科学者や研究者達は奮起します。しかし、ごく最近まで人工的に生物を作り出すことはできませんでした。
それが2010年5月にクレイグ・ヴェンター率いる科学者のグループが最も単純な構造を持った合成生物を世界で初めて誕生させたことを皮切りに、中国のフー・ジェンクイまたはガケンケイ(賀建奎)准教授が2018年冬季にこれまた世界で初めて人の受精卵に遺伝子編集技術を行った「デザイナーベビー」を誕生させることに成功したと発表しました。
言わずもがなデザイナーベビーとは人の手によりデザインされた人間のことを指します。
デザイナーベビーと言うと自分も映画は全然詳しくないんですけど、ガタカってBlu-rayの映画を持っているのですが、まさにそれの内容ですよ。簡潔にストーリーは人類は容姿から知能までデザインして生まれることがその世界では主流ですが、主人公は遺伝子操作をせずにノーマルな身体で母体から生まれて、遺伝子操作された完璧な人間になりすましてあれこれする内容です。
かなり古い映画ですが、気になった方は面白いストーリーなのでオススメです。
さて、現実のデザイナーベビーについて話を戻しましょう。中国は多方面から様々な波紋を呼んでいます。まあそれはそうですよね。検索してみるとHIV耐性を持つ人間を作りたかったと表現していますが、本当のところはどうか分かりません。
また、どの程度デザインした人間の精度があるのかも現段階では分かっていません。
浅はかな僕の考えとしては、やはり政治目的で天才をたくさん作ってノーベル賞を中国人で独占したり、超人的な身体能力のある人間を作ることによりオリンピックの表彰台を総なめにしたりとやりたい放題ができる訳です。
デザイナーベビーについて、アメリカも技術的にはもしかしたら遺伝子操作をした人間を作成することは可能だったかもしれないのですが、向こうはキリスト教があります。
アダムとイブの話はご存知だとは思いますが、アダムとイブを作ったのは神です。人間は神でしか作れないのに対して人間が自らの手、人の手で人造人間を作ることは神でしか行えないことなのにキリスト教的には矛盾してしまいますから、宗教の破綻に繋がります。
ただし、中国は宗教も自由で、日本や英国などのように皇族がいる訳でもありませんから宗教上の制約もなければ倫理的にも咎める人間もいません。
クローン羊のドリーも相当なバッシングを受けていましたが今回は人間ですからね。賛否両論あると思います。ちなみに遺伝子操作して生まれてくる人間は完全に試験管の中という訳ではなくて、遺伝子操作した受精卵を母体に戻して出産されるという感じだと思います。(論文を読んだ訳ではないから詳しくは分からないけど)
デザイナーベビーは反対派が多い中で、僕の意見としては、裏では間違いなく研究が進んでいると思います。すると裏の世界と表の世界でギャップが生まれます。こうなってくると否定派と肯定派の格差がどんどん開いてくると思うのですよ。
だったら初めから技術は平等に使った方が良くないですか?
遺伝子操作でもしかしたら寿命が2倍になるかもしれない。風邪を引かなくなるかもしれない。自分のクローンを作って若い身体に今、老いてる脳だけを交換できる時代が来るかもしれない。
倫理を取るかテクノロジーを取るかです。テクノロジーは平等にというのが自分の答えです。
ただし、懸念事項がありまして、人って仏教用語で輪廻転生と言って、あの世に行ったらまた現世、この地球上に生まれ変わって戻ってくると言われています。
その輪廻転生の段階で、もし、あの世から新しい身体で生まれ変わろうとしているのに、それが遺伝子操作で作り変えられた身体だったら魂の受け皿として値しなくなってしまう可能性があるのですよ。
つまりは魂のレベルで人が転生するサイクルで成り立っていた秩序が破綻する、するとあの世に人がいっぱいになっちゃうっていうどえらいことになりかねません。そう言った意味ではデザイナーベビーは禁忌の手法なのかもしれません。
あなたはどう感じましたでしょうか。以上、ご視聴ありがとうございました。